自分たちの家族を守る盾となったのは
「このままでは自分も娘も潰れてしまう」
そう感じた私は、感情で言い返すのではなく、冷静な「知識」で自分のテリトリーを守ることを決意。
私が始めたのは、児童心理学や脳科学の専門家による最新記事の収集です。
特に私が大事にしたいと感じていた「非認知能力の重要性」や「過度な詰め込み教育の弊害」「自由遊びが育む創造性」といった、『我が家の選択』を裏付ける視点の信頼できるデータを勉強しました。
そして、義実家のグループLINEでB子が「早期教育こそ愛」のような発言をしたタイミングを見計らい、すかさず記事のリンクを共有。「この記事、すごく興味深かったです! 最新の研究だと、幼少期に『退屈な時間』を持つことが、将来の思考力を伸ばす鍵になるそうですよ〜。時代によって常識って変わるんですね!」と、あくまで明るく、しかし自分の判断に確信を持つための情報を提示したのです。
効果は……!?
効果はてきめん。
私が提示した、自分とは違う別の視点が飛び出した後からB子からの口出しは、驚くほどピタリと止まりました。
私はこの経験から、誰かの言葉に感情的に反応して消耗するのではなく、自分の判断軸と確かな知識を持つことが、心の平和を守る最強の鎧になると実感しました。
子育てに正解はありません。だからこそ、他人の物差しに振り回されず、堂々と「我が家の選択」を守り抜く賢さを持ちたいものです。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。