教育方針の違いを理由に、上から目線で否定してくる義妹に悩んでいた筆者友人C子。彼女が選んだのは、感情的な反論ではなく「客観的なデータ」を使ったスマートな対処法でした。他人の価値観の押し付けに揺らがないための「心の守り方」とは……!?
「え、まだ何もさせてないの?」義妹の冷ややかな視線
私にとって、義実家での集まりは胃が痛くなる時間。原因は、義理の妹であるB子の存在です。
教育熱心なB子は、自分の子育て論こそが正義と信じて疑わないタイプ。
私の娘がリビングでのびのびとお絵描きをしていると、B子は決まって冷ややかな視線を送り、こう言い放ちます。
「え、◯◯ちゃんってまだ英語もピアノもやってないの? 今の時期の脳が一番発達するのに、何もしないなんてもったいないよ(笑)」
さらには、
「うちは2歳からリトミックに通わせてたから、集中力が全然違うの」
と、熱心な自分の成功体験を話してくれます。
彼女の言葉は、私にとっては純粋なアドバイスではなく、「まだそのレベルなの?」という明らかなプレッシャーとして響きました。
「私のやり方は間違ってる?」
「あなたのためを思って言ってるのよ」という皮をかぶった批判は、じわじわと私の心を侵食しました。家に帰り、無邪気に遊ぶ娘を見ても、「このままじゃダメなのかも」「私が怠慢なせいで、この子の将来が閉ざされたらどうしよう」という不安が頭をよぎります。
その焦りはやがてイライラに変わり、つい娘に「早くしなさい!」「もっとちゃんとやって!」と理不尽に当たってしまうことも。教育方針そのものではなく、子育ての自信をも奪い、親子関係にまで影を落とし始めていました。