筆者の知人に聞いたエピソードです。第一子妊娠中のこと。姑の実の娘(夫の姉)のところには女の子が2人いたので、軽い気持ちで「うちも女の子だったら3人で遊ばせられそうですね」と姑に言うと、「女の子はもういらないわよ! 男の子をお願いね!」とすごい剣幕で言われ……。

姑という立場なら、本来は家族を温かく見守る立場のはず。それをお守りまで用意し一方的に“理想の性別”を押しつけてしまうとは、お嫁さんが不愉快になるのは当然のことだったと思います。この出来事をきっかけに、「やっていいことと悪いこと」の境界に気づいてくれたら……と願わずにはいられません。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:べにたけ
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。