「せっかくだから」と手料理を持参しても、義母は一度も食卓に出してくれない。まるで避けるように冷蔵庫へ直行。筆者の友人・沙織さん(仮名)が偶然知った義母の“裏の顔”とは。笑顔で放った一言が関係を変えました。

「この前頂いた、“茄子の煮びたし”すごくおいしかったわよ! プリンまで手作りなんて、お義母さんすごく料理上手ね」

と声をかけられて驚愕。

茄子の煮びたしにプリン。

それは沙織さんが持って行った手土産の献立でした。

詳しく聞いてみると、義母が「作りすぎちゃって」と笑顔で差し出していたのは、 沙織さんが持参した料理だったのです。

それどころか「嫁は料理が苦手で困っている」と、沙織さんを下げる発言までしていたのでした。

サラッと一言、笑顔で返した

沙織さんはその場で、サラッと一言。

「よかったです、私が作ったんですよ。義母が持って行ってくれてたみたいで……」

笑顔でそう返しました。

ご近所さんは一瞬固まり、

「あっあら、そうだったの。いつもすいませんね」

と言い残し、気まずそうに立ち去っていきました。

その後、近所の方から義母に事実が伝わったのでしょう。

ちょうどいい距離を保つ関係へ

それ以来、義母はぴたりと“自作アピール”をやめました。

沙織さんも料理の持参をやめました。

笑顔は保ちつつ、深入りしすぎず。

「ちょうどいい距離」が何よりも心地よいと思えた出来事だったと話してくれました。

【体験者:30代・女性/主婦、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:神野まみ
フリーランスのWEBライター・コラムニスト。地域情報誌や女性向けWEBメディアでの執筆経験を活かし、医療・健康、人間関係のコラム、マーケティングなど幅広い分野で活動している。家族やママ友のトラブル経験を原点とし、「誰にも言えない本音を届けたい」という想いで執筆を開始。実体験をもとにしたフィールドワークやヒアリング、SNSや専門家取材、公的機関の情報などを通じて信頼性の高い情報源からリアルな声を集めている。女性向けメディアで連載や寄稿を行い、noteでは実話をもとにしたコラムやストーリーを発信中。