年の離れた弟が生まれることへの『世間の冷たい目への恐怖』。しかし、実際に弟が生まれて溺愛する日々の中、近所の人から心無い陰口を叩かれます。その時、弟が放った『最高の成敗』とは? 友人が体験談を語ってくれました。
周りの目が怖くて『恥ずかしい』と感じた妊娠期間
私が高校生になった春、まさかの事態が起きました。
私に弟ができたのです。再婚でもなく、正真正銘、両親から生まれた弟。
正直な気持ちは「この歳になって姉弟って、恥ずかしすぎるんですけど!」でした。
友人たちに話すたび、「えー! 年の差すごいね」とおもしろがられたり、「お母さんが若いって勘違いされるよ」と冷やかされたり。
周りの目が気になる思春期真っ只中だった私にとって、母の妊娠期間は、本当に恥ずかしいと思っていました。
弟の誕生で一転
しかし、実際に弟が生まれると、その思いは一瞬でひっくり返りました。
弟は、それはもう、かわいくてかわいくてたまらない。
小さな指、ミルクの匂い、何をしてもかわいらしいその存在に、私は完全にメロメロになりました。
大学進学で家を出ることが決まっていた私の決意は、彼の寝顔を見るたびに「離れたくない」と激しく揺らいだほどでした。
そんな平和な溺愛生活が始まったある日、私は久しぶりに母と弟を連れて近所へ散歩に出かけました。
すると、背後から近所の人の話し声が聞こえてきました。