友人Aの話です。
息子夫婦が泊りがけで遊びに来てくれるたびに、Aは息子の成長ぶりに驚かされます。
家では何もできなかった息子が、今では家事も育児も率先して行う。
昔の自分のしつけ方を思い返しながら、嫁への静かな感謝をかみしめています。
息子夫婦が泊りがけで遊びに来てくれるたびに、Aは息子の成長ぶりに驚かされます。
家では何もできなかった息子が、今では家事も育児も率先して行う。
昔の自分のしつけ方を思い返しながら、嫁への静かな感謝をかみしめています。
夫の言葉に、胸の中で反論した
そんな息子の様子を見て、夫は眉をひそめました。
「男がそんなことするなんて、みっともない」
けれど私は、心の中でつぶやきました。
家のことが何一つできず、私が入院したときに困り果てたのは、あなたでしょう。
息子の変化に戸惑う夫を見ながら「家事を教えなかったのは、私たち親のほうだったのかもしれない」と気づかされました。
息子を変えたのは「嫁の力」
お嫁さんは「しつけが大変でした」と笑っていましたが、息子を「育て直してくれた」のは、まぎれもなく彼女です。
手際よく動く息子の姿のそばに、穏やかに寄り添うお嫁さんを見て、胸の奥に温かいものが広がりました。
彼女のやり方を見ていると、私が教えられることのほうが多いのかもしれません。
何もできなかった息子が、家族を支える人になった。
その変化に、私は静かな感謝を噛みしめています。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。