実家での弟の振る舞いを見かねて、ある言葉を放った結果……!?
筆者の友人F子が体験した家族エピソードをご紹介します。
ついに堪忍袋の緒が切れた!?
私が帰省したある週末の朝、母が味噌汁を出すと弟が
「ぬるい」
と文句を言いました。
その時、ついに私は我慢の限界。
「ねえちょっと、いつまで受験生でいるつもり?」
母は「ちょっと」と止めようとしましたが、私は続けて
「もう30歳超えてるんだよ。勉強するのは立派だと思うけど、生活の責任は誰が取ってるの?いい加減、しっかりしなよ」
と言いました。
空気が固まり、弟はご飯を食べ終えると無言で部屋に戻ってしまいました。
テーブルに「書き置き」→その後
その夜。居間のテーブルに、紙が一枚置かれていました。
「今度の試験が最後にする。落ちたら働く」
その後、母から
「弟は人が変わったように勉強し始めた」
と聞きました。
しかし結果は残念ながら不合格。
けれども弟は
「家を出て、働きながら、自分の責任で合格を目指す」
と言って、ようやく自立することに。
家族だからこその叱咤激励
「言い過ぎたかな」と内心気にしていた私ですが数年後、晴れて合格した弟から
「姉ちゃんの言葉のおかげで、ようやく覚悟を決めて頑張れた」
とお礼を言われて、安堵しました。
家族として「言いにくいことを言わなくてはいけない」、そんな場面が時としてあります。
今回の出来事を通して、家族を思えばこその叱咤激励も、時には必要なのかもしれないと感じました。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。