皆さんには「苦手」と思う人はいますか。逆に考えてみても、自分自身も全ての人に好まれる存在にはなかなかなれないですよね。今回は、筆者の友人Y子が体験した職場での苦手だったはずの後輩とのエピソードをお届けします。

思わぬ人が救世主に!

その判断にR子が「なぜ、先輩ひとりがミスをカバーしようとするんですか。なんのためのチームなんですか。こういう時のためじゃないんですか」とY子の判断を完全否定。
Y子自身もR子の発言でハッとし、「こういう時こそ、いいものが生まれるものよね。みんな、協力してくれる?」と鼓舞し、チームみんなで修正しました。

プレゼン当日にもなんとか間に合い、失敗を乗り越えたY子のチームに団結力がより一層増したことで、成功を収めることができました。
R子の発言がなければ、この成功はなかったかもしれないと思ったY子は、チームにR子がいてよかったと心から感謝しました。R子は「当たり前のことを言ったまでです」といつも通りの生意気な返答をしてきましたが、照れているように感じたY子。

これまでであれば、イラっとしていたY子もR子を可愛いと思い始めるように。
そんなY子と同時に、苦手意識の強かったR子に対する周囲の見る目も良い方向に変わっていきました。

このことがきっかけで、Y子自身も人の上に立つ以上、ひとりひとりと向き合い、いいところを引き出せる上司になりたいと強く意識するようになったそうです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。