休日、子どもたちに「遊びたい」とせがまれても昼まで寝続ける夫。妻は「せっかくの休日なのに」とイライラを募らせていました。しかし、ある夜、寝室の明かりが遅くまでついていることに気づいたのです。そこで、夫が朝起きられなかった真の理由を知り……?
見えない努力を想像することが夫婦の信頼関係を育むという、大切なことに気づいたお話です。

何時まで寝てるの!?

休日の朝8時。眩しいほどの朝日がリビングに差し込む中、私はすでに戦場のような朝食の準備を終えていました。

隣で子どもたちが「パパ、まだかな?」と、テーブルを叩いて催促。でも、寝室から聞こえてくるのは、静かで規則正しい夫の寝息だけ。寝室のドアを開けても、夫はピクリとも動きません。

「せっかくの休日なのに、子どもと遊ぶどころか昼まで寝続けるなんて」
私の心には小さなイライラが募っていきました。夫は普段、子育てに非協力的というわけではありません。ただ、最近の朝の「寝すぎ問題」だけは、どうしても許せないモヤモヤとして残っていました。