両親が高齢になるにつれ、子どもが世話をすることも増えていきます。兄弟がいる人は協力して分担できるのが理想ですが、中にはそれが難しいこともあるようです。今回は、筆者の友人が体験したエピソードをご紹介します。
兄からの提案
「実家のリフォーム費用を折半しないか?」
兄からそう持ちかけられたとき、私は迷わず承諾しました。
老朽化が進んだ実家に暮らす両親に、少しでも快適に過ごしてほしいと前々から思っていたからです。
私たち兄妹はどちらも独身で、経済的にもある程度の余裕があったため、費用の折半という話にも何の疑問も抱きませんでした。
むしろ、同時にバリアフリー化もできると聞き、積極的に動いてくれた兄に感謝すらしていたのです。
届いた見積書に絶句
ところが数週間後、リフォーム業者から届いた見積書を見て、私は目を疑いました。
なぜか、私の負担額が兄より何十万円も高く記載されていたのです。
すぐに兄に電話をかけて理由を尋ねると、短い沈黙のあとに、兄は信じられない言葉を口にしました。
「お前は女だから、そのうち嫁に行って実家に関わらなくなるだろ。今のうちに親孝行しておけよ」
冗談にしては悪趣味すぎる言葉に、私は言葉を失いました。