子どもって、ここぞという時に限って思うように動かないもの。発語が早かった筆者の息子は1歳半で次々に言葉を発していました。ところが迎えた1歳半健診、いつものおしゃべりが嘘のように沈黙してしまったのです。
待合室では絶好調
息子は小さいころからおしゃべりが好きで、絵本を見ながら「ワンワン!」「トラック!」「パン!」と、しっかり言葉を発していました。
迎えた1歳半健診の日━━待合室で絵本を手にご機嫌。
「でんしゃ」「バス」と近くにいたお母さん方が思わず笑うほど、絶好調でしゃべっていたのです。私は「今日はいける!」と少し誇らしい気分で順番を待っていました。
健診が始まった途端に“無言”
ところが、いざ健診が始まると、息子の様子が一変しました。
保健師さんがにこやかに「これはなにかな?」と絵本を見せても、息子はじーっと無言。
固まったまま微動だにしません。さっきまであんなにしゃべっていたのに、突然の“沈黙”。
「のりもの、好きかな?」
そう聞かれてもうなずかないし、目も合わせようとしません。
「さっきまでペラペラしゃべってたんですけど!」と言うと、保健師さんは優しく微笑みながら言いました。
「まだ発語がなくても大丈夫ですよ。焦らないでね」
━━いや、そうじゃないんです!
と思ったけれど、息子は終始“沈黙”のまま。