結婚後、両親や義理の両親からのサポートや援助に助けられていると感じている方は少なくないのではないでしょうか? 実際、何かとお金がかかる割にフルタイムでは働きにくい時期にサポートしてもらえるととっても助かります。しかし筆者の知人は義母の援助をなかなか喜べない状態になっているそうで……。今回は筆者の知人のエピソードを紹介します。

義母の施し

私と夫は同じ県内出身で、どちらの両親も比較的近くで暮らしています。
そのため、盆正月以外にも両親らと交流はあり、会う機会は多いほうだと思います。

ある日のこと、義母に食事に誘われ義理の両親と私たち夫婦と娘の5人で外食をすることに。

会計時、夫や義父もいる場で義母に「支払いたい」と申し出たのですが、義母から「親といるときくらい甘えなさい」と言ってもらえ、お言葉に甘えることに。

会計を済ませ夫と義父が喫煙所に向かったタイミングで、再度義母にお礼を伝えると「いいのいいの、私いつも漬物と米だけで食費かかってないから」と言われました。

このときはどう返答していいのかわからず「そうなんですね」と返しました。

もしかして嫌味?

食事とはまた別の日、夫が仕事に出かけているときに、義母が娘に会いに我が家へ遊びに来てくれたときのことです。

義母は「孫ちゃんに着せてあげて~」とお洋服をプレゼントしてくれました!

いただいた洋服を見ると、ちょっとしたブランドの商品だったため「お義母さん、これブランドものじゃないですか。高かったでしょ? ありがとうございます」と驚きつつお礼を伝えたのです。

すると義母は「いいのいいの。孫ちゃんはブランドを着て。私は10年前に安いブランドの特売品で買った千円以下の服とか、穴の開いた服を着てるけど」と。

義母の習性

そう、義母は食事を御馳走してくれたり、何か買ってくれたりしたとき、必ず『自分は最低限度の暮らしをして我慢して私たちにお金をかけている』とアピールするのです。

それも必ず夫や義父がいない、私と2人きりの空間のときに……。

お義母さんからの厚意に心の底から感謝を伝えたいのですが、毎度こんな具合なので、最近は「また辛抱アピールを聞かされるのかな」と思ってしまっている私がいます。

【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。