お兄ちゃんがいていいな、と小学生の頃友人から言われたことがあります。
しかし当時の筆者は兄が怖くて、まともに話も出来ない状態でした。
数年後、運転免許を取得しドライブに行こうとするとなぜか兄がついてきて……?

怖かった兄

私には3歳上の兄がいます。
幼い頃はそれなりに一緒に遊んだ記憶もあるのですが、お互いが小学校に上がってからはそんな機会もなくなります。

私の目から見ると、兄はいつも機嫌が悪く怒っているような顔をしていました。
そんな時に声をかけようものなら、
「あっちいけよ!」
と理不尽に怒られるので、私は子供ながらに兄と距離を取っていました。

予期せず兄とのドライブ

それから数年後、私は19歳の時に車の免許を取得し、練習がてら父の車で近所を走ってみることにしました。
出かけようとすると、
「オレも一緒に行く」
その時家にいた兄が声をかけてきて、さっと助手席に乗り込みました。

え?
兄と二人だけで外出なんて、私は車内で大いに戸惑いました。

慣れない運転と兄との外出であたふたする私をよそに、
「お前と出かけるなんていつ振りだろうな。あ、そこ左な」
懐かしむような口調で的確な指示を出しながら、兄が言いました。