皆さんは隣人トラブルに巻き込まれたことはありますか。住む場所を決める際に、隣人や周囲の環境を気にする方も少なくないと思います。今回は、筆者が体験した隣人トラブルが奇跡の出来事でスカッとしたエピソードをお届けします。

隣人の騒音被害

これは私が学生時代に暮らしていたアパートでの出来事です。私の隣人の家は友達らしき人物がたくさん集まることが多く、バンド活動をしているようでした。

最初は応援する気持ちが大きかったのですが、次第にただどんちゃん騒ぎをしているだけに感じて、騒音に耐えかねるようになりました。

勝手に玄関の扉が……恐怖体験!!

ある日、ゴミを出しに行こうと玄関の鍵を開けた瞬間、ゴミを持ち上げているとゆっくりと扉が開いたのです。私は何が起こったのか分からず、驚きのあまり叫びながらゴミを相手の足元に向かって投げてしまいました。慌てて「大丈夫ですか?」と心配したところ、「間違えました、すみません」と相手はいたって冷静に隣の部屋へと入っていきました。

部屋を間違えた隣人の友人が、私の家の扉をタイミングよく開けてきたことによる恐怖体験でした。私はこの事件をきっかけに引っ越しを決意し、物件を探し始めました。

二度あることは三度ある

そんなある日、階段をのぼって自分の部屋へ向かっていたところ、隣人の他の友人がまた部屋を間違えてしまった現場に出くわしてしまいました。
私とは反対側の間違えられてしまった部屋から出てきたのは、大柄で力強い関西弁を話す男性でした。

「間違えたの2回目やよな? どーなってんねん! 連日連夜うるさいし、近所迷惑やろ!」とど迫力の瞬間を目撃してしまったのです。

その次の日から隣人の玄関扉のノブには赤いリボンが目印として巻かれ、22時を過ぎると騒音も以前と比較すると小さくなりました。

私の気持ちを代弁してくれた男性には心の中で感謝の気持ちを伝えると共に、これまでの騒音が改善されたことにスカッとした気持ちになりました。
また、私自身も部屋を間違えることのないよう何事にも確認することの大切さを再認識した出来事となりました。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。