これは、私が実際に体験した話です。結婚式の準備中、「お金は出さないものの、口は出す」タイプの私の母が大暴走! 当時は必死で気づきませんでしたが、結婚10年目にして夫に恐る恐る尋ねると苦笑いが返ってきました。文句も言わずに耐えてくれた夫に、今更ながら「ごめん」と「ありがとう」を伝えたくなったエピソードです。

10年越しの真実。「まぁ……すごかったよね」

そんな嵐のような結婚式準備から早10年。夫婦二人、穏やかな日常を送る中で、ふと疑問が湧いてきました。「そういえば、うちの親ってあの時すごかったかも」と。結婚式準備の振る舞いはもちろん、その他もろもろも含めて「もしかして、うちの親って結構変だった?」と感じることが増えてきたのです。先日、恐る恐る夫に聞いてみました。「ねぇ、結婚式の時、うちの母さんすごかったよね?」。すると夫は、一瞬遠い目をしてから、苦笑いを浮かべてこう言いました。「まぁ……ちょっとすごいなとは思ったよ」

今更だけど「ごめんね」と「ありがとう」

夫のその苦笑いに、私は10年分の「ごめんね」と「ありがとう」を伝えたくなりました。あの時、一番大変だったのは、暴走する母と必死な私の間で、文句一つ言わずに耐えてくれていた夫だったのかもしれません。彼は「君のお母さんだから」と、きっとたくさんのことを飲み込んでくれていたのでしょう。10年経ってやっと気づくなんて、私も大概ですが……。あの時の苦労(?)を笑い話にできるようになった今、夫の優しさに改めて感謝する出来事でした。

【体験者:20代・筆者、回答時期:2012年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。