倹約は美徳と捉えられることもありますが、やり過ぎると疲弊してしまうことも。
知人は、ある日発覚した嫁の節約方法に驚いてしまったそうです。知人から聞いたエピソードを紹介します。

「一体どうしたの?」と尋ねると、息子は「豚肉を久しぶりに食べたから、うまさに感動した」と言いました。
「妻が節約を頑張っていてね。家だと、食卓に鶏むね肉か豆腐しか出てこないし、小遣いもゼロにされたし……俺の少ない給料でやりくりしてくれているんだから感謝しなきゃいけないんだけど、でも、たまには豚肉や牛肉が食べたくなった」と語った息子は、何回もおかわりをした後、自分の家へと帰っていきました。

ほどほどに

たしかに、息子の給料から貯金や投資に回すには切り詰める必要はあると思います。
息子も「俺の給料が少ないからさ。ふがいないよなぁ」と自覚していました。

ただ私は、節約するにしても、家族がゆとりを持った心で過ごせる程度がいいのでは、とも思います。

その後も息子は、たびたび我が家にやって来ては豚肉や牛肉を食べて行く日々を送っています。
二人にとっての「ほどほどの節約」の落としどころを見つけられたらいいのですが。そのためには、資産形成の目標を達成するための具体的なプランと、日々の生活の幸福度とのバランスについて、じっくり話し合う必要がありそうですね。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。