普段から嫌味がちだという知人の夫。ある日夫が放った一言が娘の心に火をつけました。
知人から聞いたエピソードを紹介します。

無事合格

合格発表の日、掲示板には無事次女の受験番号がありました。
静かに喜びをかみしめた次女は、帰宅後、家にいた夫に向かってこう言い放ちました。

「〇〇高校に合格した。私は私の意思でこの高校を選んだし、勉強も一生懸命頑張ったの」
娘の受かった高校は、県内でも有名な進学校。きっと夫は、次女が受験するとさえ思っていなかったでしょう。

何も言い返せず、不格好にスマホを持ったままソファーで寝転び、次女の話を聞く夫。
“母親のいいなりだ”なんて、夫からすれば“次女はまだまだ親に甘えたがりの子どもだ”と思っての発言だったのでしょう。

しかし、知らない内に立派に大きくなり自立を始めた次女の姿に、夫が最後にポツリと「頑張ったな。おめでとう」と言った表情が印象的でした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。