パートを始めた筆者の知人。優しく指導してくれていた先輩が、“とある出来事”をきっかけに冷たい態度を取るようになったそう。知人から聞いたお話を紹介します。

パートを始めた私

私は子どもがいる主婦です。
子どもが学校に上がったことで時間に余裕もできたため、パートに出ることにしました。

パート先に決めたのは、チェーンの飲食店。
同僚も良い人ばかりで、その中でも10年このお店で働いているベテランのパートDさんはとてもいい人。
面倒見もよい方で、新人の私に丁寧に指導してくれていました。

知り合いが

ある日のこと、本社の社員が訪れることになりました。
その社員はDさんが以前、「可愛い顔してるのよ~! でも、まだ独身なの。私がもう少し若かったらな~」と話していた相手。

Dさんのお気に入りの男性とだけあって興味があった私は、挨拶がてらのぞきに行きました。
社員を見た瞬間、私は「どこかで会ったことがあるような」という感覚に。
「あ、高校の同級生の〇〇君だ!」と、私が思い出したところで、彼も「あれ、Jさん(私のこと)? 高校で一緒だった〇〇だけど……」と言ってきました。

驚きながらも、「久しぶり! 〇〇君ここで働いてたんだ」「そうなんだ。 会うのは何年ぶりかな」と、話が弾みました。昔話に花が咲きかけたところで、Dさんが「そろそろ開店ですよ」と一言。「またゆっくりね」と話し、お互い仕事に戻ったのです。

Dさんの態度が変わる

翌日出勤した私は、Dさんにいつも通り挨拶をしたのですが、Dさんは何も言いません。

いつも笑顔で挨拶してくれるDさんだったので、私はびっくり。勤務中もDさんは冷たい態度を崩さず、さらには私が仕事をさぼっているという事実無根の内容を店長に言いつけるなど、少し困った言動もするようになっていきました。

同僚が真相を

そんな中、後輩のAちゃんが「先輩が社員さんと仲良くしたのがむかついたらしいですよ」とこっそり教えてくれました。
「Dさん、あの社員さんのこと気に入ってましたからね~」
「『仕事もできないくせに、知り合いだからってえこひいきされてる』とも言ってました」とAちゃん。

Dさんの態度が変わった真相を知った私は、納得と同時に戸惑いを感じました。

たしかに彼とは同級生です。でも、彼は普段店にいませんし、えこひいきされた事実もありません。ただ、Dさんは彼のことを気に入っていたので、親しく話す私が面白くなかったのでしょう。
思いがけず受けた嫉妬ともいえる感情に、少し困ってしまった私でした。

【体験者:30代・女性パート従業員、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。