2歳児クラスで起きた小さな引っかき傷。園が「親同士のトラブルを防ぐため」に伏せていた“ある情報”を、保護者は声を荒げて追及して……。友人が、体験談を語ってくれました。
しかし、Aさんは納得せず、不信感を募らせてしまったのです。
この一件で私が悟ったのは、保護者の方にとって、園の配慮が、強い不信感につながることもあるということ。
そして、わが子を守るためなら「加害者」を特定し、排除したいという親もいるということでした。
「誰のせいか」ではなく「なぜ起こったか」
私たちは善意や全体のことを考え情報を伏せていましたが、それが親御さんの不安を煽り、無用なトラブルを生む危険性もあると学びました。
以来、園では「誰のせいか」ではなく「どうして起こったか」という背景をより丁寧に、粘り強く伝えるように対応を改めています。
驚いた出来事でしたが、保護者の方の不安な気持ちを深く理解できた出来事でした。
【体験者:20代・保育士、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。