家事、育児、仕事に追われながら、夜にようやく一息つく日々を送っていた友人。ところがその努力を知らない夫が放った心無いひと言が、彼女の心に深く刺さります。今回は、夫婦間でのすれ違いがうまれた「言葉」についてのお話です。
静かに返したあの日の言葉
あれから5年。子どもたちの成長をきっかけに、私は再び正社員として働きはじめました。忙しさは増しても、やりがいに満ちた毎日。気づけば、給料は夫とほぼ同じになっていました。
ある日の夕食中、子どもが何気なく言いました。
「ママはおうちのことも、仕事も、全部できるけど、パパはお仕事だけだね」
苦笑いする夫の横顔を見て、思わず口を開きました。
「パパ、ビール美味しい? 優雅にお酒飲めていいね。私は家事も仕事も終えて、やっと座れたところなの」
夫はハッと目を見開き、小さくうなずきました。その表情から、静かな後悔と、ようやく訪れた“理解”の色を感じたのです。
あの夜をきっかけに、夫は少しずつ家のことに関心を持つようになりました。言葉の重さを知ったその瞬間、理解の芽が、ようやく彼の中に根づきはじめたのかもしれません。
【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。