こちらの話は筆者の友人Aさんから聞いたものです。秋の運動会の日、家族と一緒に楽しんでいたAさんが、予期せぬ出来事に巻き込まれることに。思いがけない展開に、Aさんは驚きと戸惑いを隠せませんでした。どんな出来事だったのか……。

SNSでの予想外の事態

けれど翌日、思いもよらぬ出来事が起きました。
SNSを見ていた姪(フードコーディネーター)からLINEが届いたのです。

「ねぇこの投稿の写真、どう見ても叔母さんのお弁当じゃない? 私に見せてくれたのと同じようなんだけど……」と。
リンクを開くと、そこにはNさんが私のお弁当を「自分で作った」として投稿しているではありませんか。

タグには「#手作り弁当 #母の愛」と書かれていて、正直驚きました。
最初は何が起きているのか理解できなかったのですが、すぐにショックを受けました。

迷惑をかけられた気持ちと、思わぬ支援

無断で使われたことに加え、それがまるでNさんの作品かのように発信されていたことが何よりも辛かったんです。私は怒りと戸惑いの中、姪に相談しました。姪は「私がコメントしておこうか?」と、やんわりと指摘する形でコメントを投稿してくれました。「この写真、Nさんが作ったものではないはずですよ」と、穏やかな言い回しで指摘したんです。その後、Nさんの投稿は数時間後に削除されました。

反省と今後の気づき

その後、学校でNさんと顔を合わせた時、彼女は少し気まずそうに笑っていました。私はその場で、思わず「SNSに上げてない写真だったから、びっくりしちゃった。今後はちゃんと一言ほしいな」と言ってしまいました。Nさんも何も言い返せず、話は穏やかに終わりました。でも、この出来事を通して、私にも反省点があることに気づきました。

親として、発信する責任

「写真撮ってもいい?」と聞かれた時、私はその使用目的まで確認していなかったのです。ママ同士の関係性に甘えて、そこまで考えずに気軽に答えてしまいました。思い返すと、家族の思い出や子どもたちの笑顔が詰まったお弁当は、ただの料理ではなく、大切なものなんだと改めて感じました。だからこそ、親としても大人としても、自分の「発信」に対して、もっと慎重になるべきだと感じた出来事でした。

これからは、発信することや許可を取ることの重要性をしっかりと考え、大切な思い出を守っていきたいと思います。

【体験者:40代・女性パート主婦、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。