教室に通いまくるその姿に「お金は大丈夫?」と心配になっていたところ、耳にした驚愕の噂は!?
筆者の知り合いのマダムJ子さんが実際に体験したエピソードをご紹介します。
お受験に邁進する嫁
長男の嫁のM子さんは、孫が年中に上がった頃に
「うちの子、お受験考えてて」
「本気で取り組む予定です」
と突然宣言。
受験対策の幼児教室や体操教室、絵画教室に、孫を連れて熱心に通い始めました。
「一流のところに合格するためには、お教室も一流のところに通わなくては」というM子さんの方針で、お月謝もそれなりに高い教室ばかりのよう。
姑の心配をよそに
私が一度
「お金がかかるんじゃない?」
と心配すると、M子さんは笑顔のままで
「教育って、投資が大事ですから!」
と威勢の良い返答。
長男は普通のサラリーマンだし、M子さんは午前中だけのパート勤務なので
「どこにそんなお金があるんだろう?」
と不思議に思っていました。
お嫁さんが裏でしていた衝撃発言
そんなある日、近所のお稽古が一緒の知人が
「お孫さん、お受験するんですってね」
「お嫁さんのM子さん、『うちの義実家は、お金をたくさん持っているからお受験も余裕』って言ってたわよ。すごいわね」
と話しかけてきて、
「え!?」
と仰天。
うちの資産を当てにしていた!?
確かに我が家は夫が事業を行なっていますが、家族経営の小さな会社。
とても、そんな孫のお受験に糸目をつけずにお金をかけられる余裕はありません。
しかし、確かにM子さんは折に触れて
「お義母さん、会社の経営は順調ですか?」
など、事業の状況について様子を伺っているふしがありました。
「うちの資産を当てにされても」
と困惑した私は、ある作戦を考えました。
お嫁さんに伝えた「あること」とは!?
翌週、M子さんに再び会社の経営状況について聞かれた私。
「そうそう。うちも事業を起こして長いけど、引退したらシニア留学をしたいと思ってるの」
「え、留学……ですか?」
M子さんの笑顔が一瞬固まりました。
「ええ。それで綺麗にうちのお金は使ってしまうつもり。お金は、自分への投資で使おうと思って」
お嫁さんは「そうですか」と小さな声でつぶやき、明らかに失望した表情でした。
長男一家のその後
その日以来、M子さんの熱いお受験モードはすっかり下火になった模様。
長男も
「なぜか分からないけど、妻が急に、受験は諦めたって言い出して。まあ、助かったよ」
とホッとした顔。
孫も
「遊ぶ時間が増えて嬉しい!」
と笑顔。お受験系の習い事をすべてやめて、近所の公園で友達と泥だらけになって遊ぶように。
その笑顔を見ていると、「これでよかったのかも」と思えた私。
もちろん、家庭の教育方針はその家庭のものですが、やはり人の持っているものを当てにしての行動は考えもの。
今回のお受験は、事態が進む前にM子さんが考えを改めてくれて、私は密かに胸をなでおろしたのでした。
【体験者:70代・女性主婦、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。