毎朝の支度に手を焼いていた我が家。ところがある日、たまたま早起きした筆者の息子が“自分で気づいた”ことをきっかけに、朝の時間がガラリと変化。親が何度言っても届かなかったことが、子どもの中で動き出した瞬間でした。

毎朝、“戦場”から一日が始まっていた

小学校に入学してからというもの、朝はいつもバタバタ。
「早く着替えて」「ごはん食べて」「歯みがきは?」
私の声がエンドレスに響き渡る中、息子はぼんやりテレビを見たり、床に寝転がって靴下を履こうとしたり。時間はどんどん過ぎ、気づけば「もう行く時間だよ!」と半ば強引に玄関へ。毎朝、出発前にどっと疲れていました。

たまたまの早起きがもたらした余裕

そんなある朝、息子がなぜか早く目を覚ましました。
いつもより20分も早い。私は「また二度寝するかな?」と思いながらも、「せっかく早く起きたから、今のうちに着替えちゃおうか」と声をかけてみました。
すると、息子はスムーズに着替え、ご飯も黙々と食べ進め、学校の帽子までサッと被ってしまったのです。時計を見ると、まだ出発まで10分以上もあります。
「え! まだ行く時間じゃない! 全部終わった!」と笑顔の息子。
その後、ブロックのおもちゃを取り出して遊び始めました。私はただただ驚いて、その穏やかな光景を眺めていました。