子どもは成長すると、家庭以外の新しい環境が増えていきます。それは楽しいことばかりではなく、時には酷く心配することも多くあるでしょう。
今回は筆者の知人A子さんの体験談をご紹介します。

まさかの事態好転! 本当に良かったね

A子さんは刺繍が趣味で、小さな小物作りが大得意。
そして娘のTシャツには、ワンポイントの刺繍をすることがよくありました。
その日娘が着て行ったTシャツは、イチゴとサンリオキャラの可愛い刺繍をしていたものでした。
娘にとってはいつも通りの母の刺繍ですが、それを見たクラスメイトが大騒ぎ!

「可愛すぎる」
「どこで買ったの」

と、予想外の大注目を浴びたそうなのです。

「お母さんが作ってくれた」と娘が言うと、

「私のもやってほしい」
「凄い! 羨ましい!!」

と、その日は一躍人気者になったのだとか。
そしてB美も羨ましそうに話しかけてきたそうなのですが、それがキッカケで普通に話すようになったというのです。

「普通に話したら、面白くていい子だった」

そう娘が安堵したように話すので、A子さんは本当に安心しました。

色んな人と出会って、ステキな大人に。これからも応援してるよ

娘はもう成人して、上京して立派に働いています。
色んな人と出会い別れていく中、小学校からの友達で一番の仲良しは、なんとB美。
大人になっても未だに仲良く、娘が地元へ戻ると必ず遊ぶほどの仲になっています。
そして長年B美と一緒にいるからか、いつの間にか娘も自分の意見をハッキリと言える子に育ちました。

あの時程、自分が刺繍をしていて良かったと思ったことはありません。
そしてどんな出会いでも、自分の成長になるのだと感じた出来事でした。

【体験者:50代・女性パート、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。