「若く見せようとするより、“年齢の強み”を見せましょう。若さは一瞬ですが、経験は誰にも奪われません。あなたの言葉に“重み”を感じる人は必ずいます」
その言葉に、思わずハッとした私。
まるで、凝り固まった心を優しくほどいてくれたような気がしました。
等身大の自分で再チャレンジ
私は“足りないもの”ばかりに目を向けていて、“持っているもの”、つまりこれまでの経験や知識を、全く見ていなかったのかもしれないと気付いたのです。
次の面接では、無理に若作りするのをやめ、これまでの経験と、チームをどのように支えてきたかを素直に話しました。
そして、「若さでは勝てないので、経験で貢献したいです」と正直な気持ちを伝えたのです。
すると、面接官は「落ち着いていて安心感がありますね」と笑顔で返してくれました。
年齢は弱点ではない
後日、その会社から無事に採用の連絡をいただくことができました。
理由は「安心して任せられる人だと思ったから」。
キャリアコンサルタントの言葉を信じて、本当の自分を見せたことが、良い結果に繋がったのだと思いました。
今では、職場で若手のフォロー役として頼りにされ、イキイキと働くことができています。
年齢はマイナスではなく、積み重ねた時間の証。
あのときキャリアコンサルタントが言ってくれた「経験は誰にも奪えない」という言葉は、今でも私の心の支えになっています。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。