筆者の話です。
推しグループの活動休止が発表された日、職場のランチ中に推し仲間と話しているうちに涙がこぼれました。けれど、同じテーブルにいた同僚に「そんなことで泣く?」と笑われて胸がチクリ。
その出来事をきっかけに「場所を選ぶ大切さ」を改めて感じました。

温度差を受け止めながら

昼休みが終わるころ、推し仲間と「やっぱり職場で泣くのはダメだったね」と反省しました。
気持ちを分かち合える人がそばにいたからこそ、感情が高ぶってしまったのかもしれません。
関係のない人から見れば、突然泣き出した私たちの姿は違和感しかなかったはずです。

止められない衝動──それでも、心のどこかで「いけないこと」だとわかっていたはずなのに。
「誰にでもわかってもらえる感情じゃない」
そう気づいた瞬間、泣いた自分を少しだけ客観的に見つめられるようになりました。

涙の先に見えた“推し活マナー”

あの日は恥ずかしかったし、今でも時々からかわれたりします。
思い出すと顔から火が出るような気持ちになることもありますが、今では学びの時間だったと思えます。
その時の悲しいという感情は私だけのもの。
静かに悲しさを噛みしめればいいだけのことだったのです。

悲しみの涙を否定されたことで「場所を選ぶ大切さ」を知りました。
流れる涙は止められないけれど、TPOを考えることも社会人としての「推し活マナー」なのだと感じた出来事でした。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。