幼稚園のママ友
私には、幼稚園に通う子供がいます。
子供を送って行ったあと、ママ同士で立ち話をすることもよくあり、そんなママ友の1人にA子がいました。
A子は、気さくで話しやすい人ではあったのですが、少しだけ引っかかる点があったのです。
着ている服で判断
それは、A子が着ている服で他人を判断しがちなこと。
「B君のママが着ているコート、有名ブランドのやつだったよ! お金持ちなのかな? 仲良くなってみた~い♪」と言ったり、「Cちゃんのママ、いつも同じ服着ているよね。靴も同じだし。生活に余裕ない感じだね」とあざ笑ったり。
そんなA子の発言には少し思うところもありましたが、お互い子供の学区が同じで長く付き合うこともあり、完全に突き放すということもできないままお付き合いを続けていました。
衝撃の発言
ある日、またA子と立ち話をしていたときのことです。
話題は、同じクラスの子供の話に。「その子がね、いつも挨拶してくれてかわいいの!」と私が話すと、A子は「それって〇〇ちゃんのこと?」と言いました。
そのA子の発言に、私はぎょっとしてしまいました。というのもA子が口にした名前はあだ名と思われるもので、しかもそのあだ名はとある衣料品チェーンストアの名称だったのです。
思わず「え、何それ?」と尋ねた私に、A子は肩をすくめてにやり。
「だってあの子、いっつも〇〇(衣料品チェーンストア)で売ってそうな服を着てるじゃん。だからそのあだ名付けてたんだよね」とA子は答えました。
その発言に、私はドン引きしてしまいました。
距離を取る
前から、着ている服や見た目で人を判断するA子の言動には引っかかるものを感じていました。
でも、今回の発言を聞いて、いよいよ気持ちは離れました。
さすがに子供に対して、その子自身を馬鹿にするようなあだ名をつけるのは、受け入れがたいものがあります。
この出来事以降A子とは距離を取り、今では挨拶するだけの関係です。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。