筆者の知人も、お隣との“ある問題”に悩んでいたのですが、意外な救世主が助けてくれたそうです。
戸建てを買う
私は、夫と小学生の息子との3人暮らしです。
昨年戸建てのマイホームを購入したのですが、幸いにもご近所さんはいい人たちばかりで、近所の方との関係も良好でした。
ですがこの夏、とあることに悩まされていたのです。
隣の庭から
それは、お隣の庭からはみ出してきた木の枝についてでした。
我が家とお隣の境には、お隣さんが木を植えていたのですが、その木の枝が夏の間にどんどん成長し、うちの敷地にかなりはみ出してきていました。
枝が伸びていることに目くじらを立てていたわけではなく、心配だったのは子どもが折ってしまうこと。その結果何らかのトラブルになることは避けたいと思っていたのです。
できれば切ってほしかったのですが、「わざわざインターホンを押して『切ってください』って言うのは感じが悪いかも……」と、私はなかなか言い出すことができずにいました。
近所のおじいさん
ある日のこと、家の前で近所に住むおじいさんと会いました。
おじいさんは、隣から我が家の敷地へとはみ出している枝を見ると、「だいぶはみ出ちゃっているね。切ってもらったら?」と言いました。
「私もお願いしたいんですけど、気が引けて……」という私に、おじいさんは「じゃあ私が言いましょう。近所付き合いはね、第三者を介すと丸く収まるから」と答え、さっそく隣に向かいインターホンを押しました。
そして、「枝はみ出てるよ。毎日散歩して見ているから気になってね」と笑いながら、自分が気づいたかのように話していました。
お隣の奥さんは「あら、それは悪かったわ!」と言い、さらにお隣のご主人がその日のうちに枝を切ってくれました。
おじいさんの知恵
私は気後れして言い出せずにいましたが、近所のおじいさんがあっという間に解決してくれました。
おじいさんにはとても感謝していますし、おじいさんが言っていたように「近所付き合いは第三者を介すと丸く収まる」という年長者の知恵にとても感心してしまいました。
長い間近所付き合いをしてきたおじいさんだからこそ、身に付けた知恵だったのでしょう。
私もそんな知恵を身に付けながら、年を重ねたい──そう感じた出来事でした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。