筆者の話です。息子にプレゼントしたゲーム機を友達が持ち帰ってしまったことがありました。心配になり友達の家に連絡すると、理由が判明。子どもの行動にはそれなりの理由がある。大人も冷静に対応することが大切だと学んだ出来事です。

思い切って連絡してみると

勝手に疑うのも違うかもしれない……。思い切って友達の母親に連絡してみました。
事情を話すと、先方も驚いた様子で「すぐに確認してみます」と言ってくれました。

しばらくして連絡があり、理由がわかりました。
なんと、息子のゲーム機に自分のソフトを試しに差し込んだところ、外れなくなってしまったのだとか。焦ってどうしていいかわからず、そのまま持ち帰ってしまったのだそうです。

カッとなる前に、深呼吸

その後、お母さんが無事にソフトを外してくれ、ゲーム機は元通りに。すぐに親子で謝りに来てくれました。
息子もホッとした様子で笑顔を取り戻しました。
子どもは時に思いがけない行動を取るものです。でも、その裏には必ず“理由”や“気持ち”がある。
「怒られるのが怖い」「どうしたらいいかわからない」━━そんな不安が先に立つこともあるのだと思います。

大人でも、そんな時あるよね

私自身も、焦って失敗したり、黙ってしまったりすることがあります。
なんとか事を収めようとして、余計に空回りしてしまう━━。

あの時、感情のままに怒っていたら、この信頼関係は築けなかったかもしれません。
大人になった今でもその友達と息子は大の仲良しで、家族ぐるみのお付き合いが長く続いています。
あの日の出来事が、親子の間に“冷静に向き合う大切さ”を教えてくれたのだと感じています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。