これは筆者自身の体験です。ある春の日、親子で心待ちにしていた特別なイベントがありました。準備を整え、ワクワクしながら迎えたその日、予期せぬ出来事が起こります。何もかもがうまくいかないと感じた瞬間、親としての選択に迷い、そして大切なことに気づかされた出来事でした。

代替案で心を回復

そして迎えた当日、息子は「みんなと同じ遠足だ!」と目を輝かせ、楽しさを満喫しました。帰宅後も何度も「楽しかったね!」と振り返り、その表情に私は心から安堵しました。

今回の経験を通じて、私はひとつの大切なことを学びました。子どもは「行けなかった事実」よりも、「気持ちをわかってもらえたこと」と「やり直せた体験」で心が回復するということです。親としては、焦りやプレッシャーに流されず、まずは健康を最優先に考え、その後に代替案を提示することが大切だと感じました。

親として学び、成長する

また、私が気づいたのは、完璧に同じ体験を再現する必要はないということです。似たような体験を子どものペースで用意するだけでも十分に心は満たされます。さらに、友だち家族と一緒に計画を立て、体験を共有することで、親子ともに満足感を得ることができると実感しました。

今回の遠足を通じて、失敗や予期せぬ出来事があっても、それをどう乗り越えていくかで親子が成長できるチャンスが生まれることを深く感じました。子どもたちの成長には「正解」はなく、それぞれのペースで自然に歩んでいくことが大切だと、改めて実感した瞬間でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。