筆者の話です。
推し活を通じてSNSで知り合った仲間たちと、現地で「初めまして!」と挨拶を交わす瞬間が何よりの楽しみ。
その場で自然と始まる「お土産交換会」には、全国の銘菓が集まります。
小さな包みのやりとりの中に、推し活を超えた温かいつながりを感じた出来事です。

推し仲間と迎えた「初めまして」

推し活をしていると、SNSでつながった仲間と現地で会える事があります。
コンサート前後のオフ会も楽しみのひとつ。
「初めまして!」のひと言を交わしたあとに自然と始まるのが「お土産交換会」
地元の銘菓や限定スイーツなどが並び、会場はまるで文化祭のような賑わいです。
推しの話で盛り上がりながら、お互いの地元や趣味の話にも花が咲きました。

「何を持って行こう」の悩ましさ

回を重ねるうちに、私は「次は何を持って行こう」と頭を悩ませるようになりました。
相手の推しカラーを意識して選んだり、地元らしさを出したり──。

正直「少し面倒だな」と思う事もあります。
けれど、その小さな工夫を考えるたびに、誰かを思う気持ちが温かく灯るのを感じるのです。
同じ推しを応援する仲間がいるからこそ「喜ばせたい」と思える自分がいる。
その感情が、日常のちょっとした張り合いにもなっていました。

心の距離を近づけた「小さな工夫」

そんな時、ある仲間が「これ地元の銘菓なの」と照れながら渡してくれました。
それは、それぞれの人の推しのイメージカラーを意識したかわいらしい包みでラッピングされていて、その心遣いに思わず笑みがこぼれます。
「なんてステキな心遣い!」「私も次はそうしよう!」と心が温かくなったのです。
無理せず「自分らしい形で気持ちを伝える事」が一番なのだと感じた瞬間でした。

推し活がくれたご縁に感謝

お土産は、気持ちを添えるための小さなきっかけ。
それぞれが工夫して選ぶその時間こそ、推し活の楽しみのひとつだと感じました。

同じ推しを愛する人たちと笑い合える時間がある──それだけで十分幸せ。
推しをきっかけに広がるご縁も、お土産を選ぶ時間も、また、推し活の醍醐味だと思っています。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。