毎週末、自分の休みを削ってまで熱心に子どもたちを指導する少年野球のコーチたち。その熱意に、私は「なぜそこまでできるのか?」と疑問を抱きます。そして返ってきた、意外な答えとは? 友人が体験談を語ってくれました。

少年野球を支えている「お父さんコーチ」

小学生の息子が少年野球チームに入団してから、毎週末はグラウンド通いが日常。

必要な持ち物を持たせ、月に1回の当番と送迎をこなせば、親の負担はそれほど大きくありません。

むしろ驚かされるのは、チームを指導してくださるコーチや監督の存在で……。

「お父さんコーチ」への素朴な疑問

コーチや監督は、平日は忙しい仕事を持つお父さんたちです。

それでも、土日祝日は朝から夕方まで子どもたちと練習し、試合の遠征まで付き添ってくれるのです。

その姿に頭が下がる一方で、私は素朴な疑問を抱きました。

「なぜそこまでできるのだろう?」と。

「やらされ感」ゼロの意外な一言

ある日、思い切ってコーチに尋ねてみました。

「お忙しい中、いつもご指導ありがとうございます。でも、どうして土日祝日を野球指導に費やせるんですか?」と。

返ってきた答えは意外なものでした。

「子どもを指導するって楽しいんですよ。大人と違って、教えたらすぐできるようになる。吸収も早いし素直だし、教えるのって本当に楽しいんです。それが試合の結果につながると、もっと嬉しいんですよ」

私はその言葉にハッとしました。

休みを削って「やらされている」のではなく、むしろ本人たちが「楽しみ」を見つけている。

だからこそ、週末のグラウンドに立ち続けられるのです。

最大の報酬とは

子どもの成長を間近で感じられること、それがコーチや監督のエネルギーの源泉なのだと気づいた瞬間でした。

子どもたちは、今日も楽しく野球に通っています。

それもこれも、指導してくれるコーチや監督のおかげ。

感謝してもしきれません。

【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。