子育てをしてると、親の思い通りにならないことや予想を超えてくることが頻発します。それを楽しめる心の余裕があればまだよいのですが、そんな余裕などない場合がほとんど……。「こんなはずじゃなかった」「ごめん」と後悔と懺悔を繰り返す方も多いのではないでしょうか。今回は私の友人A子さんから聞いた、親子げんかした夜、息子の寝言にハッとさせられたエピソードをご紹介します。

子育てって難しい

「小学校低学年で、こんなに口答えするの?」
A子が毎日思っていることです。A子には小学校2年生の長男と保育園年中の次男がいるのですが、毎日「何回いえば分かるの!? いい加減にして」「ママはあんたの召使いじゃないよ!」と言わざるを得ない状況が続いています。兄弟で仲良く遊んでいるかと思いきや、次男が「痛い!」と叫びだし、それでも止めない長男。次男が心配なA子は、ついつい口をはさんでしまいます。兄弟喧嘩は放置するママもいると聞きますが、手加減しているようでしていない長男を信頼できないA子は「そんなの無理だ!」と仲裁に走ります。

親子喧嘩の末、ふて寝する長男

この日も仕事から帰宅後、息子2人のワンオペ育児、家事の忙しさに余裕をなくし、ついつい長男に強くあたってしまったA子。疲労困憊のA子と、口答えが当たり前になっている長男はお互いに怒り狂ってしまう始末。お風呂には入った後だったので、喧嘩してそのままリビングの隣の和室でふて寝した長男を放っておいたのですが……。夜中にふと聞こえた寝言が、A子の胸に突き刺さりました。