筆者の話です。
母によく「言われる前に動きなさい」と言われて育ちました。
子どもの頃はその意味が分からず反発していましたが、大人になってから、その言葉の本当の意味に気づく出来事がありました。
母によく「言われる前に動きなさい」と言われて育ちました。
子どもの頃はその意味が分からず反発していましたが、大人になってから、その言葉の本当の意味に気づく出来事がありました。
母の口ぐせに反発していた子ども時代
「言われる前に動きなさい」
私がのんびりしていると、母がよくそう注意しました。
母いわく、言われてから動くと効果が半減するのだそうです。
「今やろうと思ってたのに」と言い返しても、「思ってるだけじゃ伝わらないでしょ」と返され、納得できずにモヤモヤしていました。
先回りして指示する母に合わせるのが窮屈で、つい反抗的な態度をとってしまうことも多かったのです。
母の言葉の真意に触れる瞬間
私の地元では、法事などを自宅で行うことが多く、母はその段取りの中心にいました。
会場の設営が終われば「お供えは小分けにしておくといいよ」と周囲に声をかけ、会食が一段落すると自分の食事もそこそこにして「残った分は包んでお持ち帰りに」と手際よく動く。
そうやって、いつの間にか母が率先して場を整えていく姿を見て、母の口ぐせ「言われる前に動きなさい」の意味が、やっと腑に落ちたのです。