秋の夕方、公園での油断
涼しくなって、娘の「外に行きたい!」を叶えられる日々が訪れるようになりました。虫除けスプレーの存在をすっかり忘れていたある日の夕方。まぁちょっとだけだし、なんて思いながら、夏の名残りも薄れ、風が心地よく、娘と公園でのんびり遊んでいた時のことです。気づけば娘の足にポツンと赤い跡ができていました。「刺されたね」と軽く笑って終わるつもりだったのですが……。
たかが蚊と思っていたら
その夜、娘が寝ながら何度も足をかいていました。翌朝には赤みが強くなり、少し膿のようなものが見えてきたのです。病院で診てもらうと「とびひですね」と言われてびっくり。まさか、あの蚊に刺された一か所からこんなことになるなんて。薬を塗り、包帯を巻いて、かゆがる娘に「かかないでね」と言いながら、自分の油断を心の中で反省しました。
敏感な肌には“蚊”も敵になる
娘は少し肌が弱めで、虫刺されの跡が残りやすい体質。だからこそ、たかが蚊でもかくとすぐに炎症が広がってしまうのです。大人の私には小さな赤い点でも、子どもにとっては痛みやかゆみが倍増するようで、我慢できないのも当然だと思いました。小さな子の肌は、本当にデリケートです。
秋の方が刺される不思議
それにしても、なぜ秋になっても蚊が元気なのか。調べてみると、気温25℃前後が一番活動的らしいのです。つまり、涼しくなって「もう大丈夫」と感じる今こそ、蚊のベストシーズン。しかも最近は温暖化で蚊の活動時期が長引いているそうです。確かに、秋の方が刺されている気がします。あの日のとびひはもう治ったけれど、油断の教訓だけはしっかり残っているのです。小さな虫刺されでも早めのケアが大切。秋こそ虫除けスプレー必須がです。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。