魅力的な外見は人を惹きつけますが、その人の真価は、人との関わりの中で見せる所作や振る舞いにこそ表れるのではないでしょうか? そんな事を考えさせられる出来事を体験したのは、筆者の友人A子さん。まさかの出来事に、思わず苦笑いしてしまいそうです。
目を奪われるほど魅力的な女性
A子さんが一人でバスに乗った時の事です。
後ろの方の2人席が空いていたので、そのまま目的地まで座る事にしました。
次のバス停で停車した時、ボーッと入口を眺めていたA子さん。
そんなA子さんの目に飛び込んできたのは、思わず二度見してしまうほど目を惹く女性でした。
スラっとした長身にスタイルも抜群で、女性のA子さんも思わず目を奪われてしまうほど魅力的に映ったのです。
そしてその女性は、A子さんの横に座りました。
(背も高いし綺麗だし、モデルさんかな?)
そんな風にドキドキしていたのですが……。
身だしなみは大事だけど、周囲を気にしない振る舞いに困惑
女性は大きな鏡を取り出し、堂々とメイク直しを始めました。
バスが揺れる度に鏡を必死に持っているようなのですが、その度に鏡を持つ彼女の肘が、A子さんの腕に何度も刺さってくるのです。
(地味に痛いけど、文句を言うほどでもないし)
そんな風にA子さんは悶々としましたが、女性は気付いているのかいないのか、お構いなしにメイクを仕上げ続けました。
そうして数分後、やっとメイクが終わったかと思いきや……。
自撮りが止まらない彼女に、開いた口が塞がらない
なんと、次はスマホで撮影会が始まったのです。
いろんな角度から沢山自撮りをしては、チェックして削除しているようで、撮った枚数は50枚はゆうに超えていたと思います。
無音設定だったようですが、ずっと横に座っていたA子さんは、静かな空間での連続的なカメラ操作に、ストレスが溜まるばかりでした。
髪の毛をなびかせた時にこちらに毛先が当たったり、角度調整で肩が軽くぶつかったりしていたのですが、彼女は一言も謝る事なく、スマホに夢中。
そうこうしているうちに、目的地の駅前に到着しました。
段々イライラしてきていたA子さんでしたが、「もう降りられるからいいや」と、ここからやっと解放される安堵感に包まれていると……。