駅の売店で働いている知人は、ある日困ったお客さんに遭遇したそうです。
するとその女性は目を見開き、「はぁっ!? お弁当買ってあげたでしょう? ごみくらい受け取りなさいよ!」と大声を出したのです。
少し驚いたものの、私は「申し訳ございませんが、どなた様にもご協力いただいておりますので、受け取れません」「ごみ箱は店を出てすぐのところにございます」とはっきり伝えました。女性は私をひと睨みすると、「じゃあお弁当なんかいらないわよ。返金して!」と先ほど会計を済ませたお弁当をレジ台の上に乱暴に置きました。
捨て台詞
私は返金の手続きをし、女性にお金を渡しました。
女性はお金を受け取ると、「けちけちしないでごみを受け取っていれば売り上げになったのにね~」と吐き捨てるように言いながら去って行きました。
私はため息をつきながらその女性を見送りました。
ここまで強く言うお客様はあまりいないものの、同じようなことはよく言われます。
お店で商品を買えば、違う場所で購入して出たごみを置いていってもいい──そういう考えが少しずつでも変わっていってくれたらな、と思っています。
【体験者:50代・女性パート従業員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。