ママ友がネイリストを目指し、周りの人の爪を借りて練習を始めたそう。知人自身はとある理由から爪を貸すことを断りましたが、それがあとで波紋を呼びました。
ネイルが苦手
私は、ネイルが少し苦手です。
といっても嫌いというわけではありません。
若いときは自分でネイルキットを買うほど、セルフネイルにハマった時期もあるぐらいです。
今でも人がネイルしている姿を見るのは好きだし、素敵なデザインのネイルを見ると私もしてみたくなります。
ですが、ネイルを続けていく中で、手元に色があると気が散ってしまうことに気づきました。特に考え事をしたいときに集中できない気がして、「私にはネイルが合わないかも」とネイルをすることはなくなっていったのです。
ママ友がネイリストを目指す
私にはB子というママ友がいました。
B子は普段スーパーのパートで働いているのですが、昔から好きだったネイルの仕事で独立を目指し始めました。
周りの人の爪を借りて練習に励むB子を、私は心から応援。「B子のセンスならうまく行くよ!」という私に、B子も「ありがとう」と答えてくれていました。
そんなある日、B子は私の爪でも練習させてほしいと言ってきました。ですが私は、やっぱり苦手な気持ちが拭えないまま。
申し訳ないとは思ったのですが、「ごめんね。人がネイルしているのを見るのはすごく好きなんだけど、自分の爪に色があると、考え事をするときに気が散っちゃう気がして」と言って断ったのです。
B子は、「そうなんだ」と言い分かってくれた様子でしたが、その目つきはいつもと少し違っていました。
その後聞こえてきた噂
後日、知り合いのママ友から「B子さんに『下手だから』って練習させるの断ったんだって?」と言われた私。
慌てて否定し、本当の理由を話すと「そうだったんだ。B子さんが、『私が下手だから練習させたくないみたい』って言っててね」と、そのママ友は言っていました。
どうやらB子は、私が断った理由を自分のスキルの無さへの当てつけと捉えてしまったようでした。
ネイルが好きな人もいれば苦手な人もいる。ただそれだけだと思うのですが、B子はそう受け取ってはくれませんでした。私も、もっと丁寧に説明するべきだったのかもしれません。
今回の件で、言葉の難しさや、努力している最中の相手への配慮の重要性を痛感しました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。