仕事熱心な知人のご主人。そんな夫の“とある行動”のおかげで、家族は少し恥ずかしい思いをしたそうです。
夫の仕事
私は、夫と小学生の子ども2人と暮らしています。
夫の職業は建築関係で、もともと自分が好きな分野の仕事でもあるからか、毎日熱心に働いています。
仕事から帰ってきたあとに、家でも仕事関係の勉強をするほど。
仕事熱心な夫を尊敬してはいましたが、1点だけ困っていることがありました。
ところ構わず
それは、夫がどこであろうと、気になる建築物を見つけたらじっくりと観察を始めることです。
子どもの部活の遠征先や旅行先など、とにかく興味深い建築物を見かけると、メジャーを取り出し測り出します。材質が気になるのか、壁を撫でることも。
ただ見る程度ならよかったのですが、測ったり触ったりしながら観察をする夫に、恥ずかしい思いをすることもよくありました。
子どもの習い事の場で
ある日のこと、子どもの習い事のピアノ教室で、夫婦参観の機会が設けられました。場所はピアノの先生のご自宅ですが、夫が訪れるのは初めてです。
先生のご自宅はなかなかの豪邸で、夫もかなり驚いた様子でした。
中に案内され、子どもが練習するところを見たり、先生から子どもの普段の様子を聞いたりしていたのですが、隣にいる夫はきょろきょろと周りを見回しています。
「建物の方に興味がいってるな」と私が気づいたところで、夫自身も我慢できなくなったのか、「あの、とても立派なご自宅なので興味深くて……少し見学させてもらえませんか?」と言い出したのです。
先生は「構いませんよ! ご案内しましょう」と、夫を案内してくれました。こんな日まで持って来ていたメジャーで測りながら、先生の後に付いて見学していた夫ですが、そのうち興奮してきたのか、先生より先に歩き許可もなく扉を開ける始末。
おそらく珍しい構造や仕上げが気になったからでしょうが、しまいには寝室まで覗き込んでいたので、私は慌てて夫の腕を引きとめました。
節度ある行動を
幸い、先生は笑って許してくれました。
でも私はかなり恥ずかしかったです。
仕事熱心と言えば聞こえはいいかもしれませんが、TPOをわきまえた行動の大切さを改めて感じました。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。