筆者の友人・R子の夫は、俗にいう「食い尽くし系」。娘のお弁当用に作っておいたおかずまで食べてしまうことにR子は頭を悩ませていました。食べ物にまつわるR子一家のエピソードをご紹介しましょう。

中学生の娘が

すると、中学生の娘が呆れたように「ねぇねぇ、食べ物のことでもめるのってみっともないよ?」と言いました。
「そんなに食べ物に神経質にならなくても……やっぱり食い尽くし系の家系なんだね」と娘に言われて夫は撃沈。
しかし、義母は「子どもが生意気な口きいて!」と怒りました。

それでも娘は負けずに「おばあちゃんも、ご飯の時にうちにきていろいろ持っていくのはやめてね? 迷惑だから!」と反撃! 娘の正直な気持ちが爆発したのだと思います。
さすがの義母も何も言えず、娘のおかげで食べ物の争いは収束したのです。

変わらぬ夫

帰り道、夫は私に「俺って食い尽くし系?」と聞いてきたため、「もちろん」と返しました。

その一件から、夕飯時に義母が家に来ることはなくなりましたが、夫はいまだに食事の量を調整できずにいる様子で、娘に冷たい目で見られています。
この一件で、夫や義母との食に対する価値観の違いは根深いと痛感しました。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。