筆者の友人・R子の夫は、俗にいう「食い尽くし系」。娘のお弁当用に作っておいたおかずまで食べてしまうことにR子は頭を悩ませていました。食べ物にまつわるR子一家のエピソードをご紹介しましょう。
義母
食い尽くし夫の行動に悩まされていた私ですが、もう一つ困っていることがありました。
それは、10分ほどの距離に住んでいる義母が、我が家の食べ物を「クレクレ」と言うことです。
特に夕飯時に押しかけてきては「おいしそう」「これちょうだい」などと言って、おかずを勝手に持って行ってしまうことが多くありました。
義母はなぜか食べ物に対する執着がとても強く、義実家へ行ってもお菓子などは出てきたためしがありません。
夫が「何かない?」と言っても「ないわよ」と何も出さないことがほとんどだったのです。
法事
私たちが義父の法事で義実家へ集まった時のことです。
来るはずだった義弟一家が体調を崩して欠席したため、義母と私たち家族で行うことになりました。
堅苦しいことが嫌いな夫は「みんなで食事でもして、親父の話でもしてやろうよ」と言ったのですが、義母は驚くような発言をしたのです。
「え? 何も食べなくていいじゃない。うちの食糧を奪わないでよ!」
自分の息子家族に「食料を奪われる」と言う表現を使うことはとても不可解でした。
故人を偲ぶ場での義母の強い発言に、私は戸惑いを隠せませんでした。
食い下がる夫と義母は次第に喧嘩のようになってしまい、不毛な戦いを続けていました。