我が家の担当
我が家では家計のやりくりは私に一任されています。
貯蓄のない状態で始まった結婚生活だったのですが、結婚から数年経ついまでもあまり貯金はできていません……。
というのも、そもそも収入があまり高くないうえに『ようやく少し貯まった!』と思えば、車検や家電の買い替えなど、大きめの出費イベントが発生してしまうのです。
そんなお財布事情から、急な出費があると私はいつもヒヤヒヤ。
夫への不満
突然の出費や大きな出費があり、家計から賄えない場合は私の独身時代の貯金から支払いをしたり、私のお小遣いを減らしたりすることで、これまではなんとか滞りなく生活を送れてきました。
しかし、その一方で夫は
「北海道に行きたいな。来月行かないか?」
「そろそろ新しい財布を新調したいな~」
などと、自由気ままで能天気な発言を繰り返します。
『いつも大変なときは、私が1人で頑張ってなんとか乗り越えているのに、なんてお気楽なんだ……』と夫への不満が募っていきます。
母に愚痴
ある休日、私は1人で実家に立ち寄りました。
そのとき、私は夫への不満を母にこぼしたのです。
母ならきっと同調してくれる、頑張っているねと励ましてくれる、そんな風に思っていたのに、母から返ってきたのは
「それは当たり前よ。〇〇くん(夫の名前)は何も知らないのだから」
と、夫の肩を持つような言葉。
私はついムッとしてしまいました。
母の言葉
母は続けて
「あんたは昔からどんな局面でも1人で解決できる力がある子よ。だから夫婦のお金の問題も、1人で解決してきてしまったんでしょ。解決してすべてが済んだあとに報告されても、〇〇くんからすれば問題なく払えたんだなとしか思わないわ。1人で悩む前に相談してみなさい」
と言ったのです。
たしかに振り返ってみると、夫が私の苦労や不安を知らないのも当然です。
何も知らない夫に不満を溜めるのはお門違いそのもの。
家計のことに限らず、今後はもう少し夫に頼って相談することから始めてみようと思います。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。