飛行機が苦手
高いところが苦手な私は、飛行機も苦手で、普段は安心できる誰かと一緒に乗るようにしていました。
しかし、急ぎの用事ができ、急遽一人で乗ることになってしまった時がありました。
不安が大きくなっていく感覚。顔面蒼白の私の前に救世主が!
飛行機に乗り、座席に座り、外を見てリラックスしようとしても、これから高いところに行くんだと思うと心臓がバクバクしてきます。
安心するお守りとして持ってきたお菓子をちょびちょびと食べていたところ、おそらく、すごく不安な表情をしていたからだと思います。客室乗務員さんが私の席にやってきて、
「私もそのお菓子大好きなんです。美味しいですよね♡」と声をかけてくださいました。
その客室乗務員さんの声と表情があまりにも優しく、後光が差しているように見えました。私は何だか安心し、大きく膨らんでいた不安がすーっと小さくなっていきました。
その後は穏やかな気持ちで過ごすことができ、目的地まで無事に到着。
荷物をまとめ降りる準備をしていると、先ほどの客室乗務員さんが「これ、もしよかったら」と、食べ途中だったお菓子の口を閉じる輪ゴムをくださいました。
最後まで私の様子を見てくれていたのかなと思うほどのお気遣いに感動してしまいました。
安心をありがとう、と伝えたい
それからも飛行機に乗る時は、離陸前はいつも緊張してしまうのですが、この時のことを思い出すと穏やかな気持ちにさせてくれます。
あの時の客室乗務員さんに「安心をありがとう」と伝えたいです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。
特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。