手間のかかる家事は、できる限り工夫して楽をしていきたいもの。でも、工夫ではなく手抜きに見えてしまう人もいるようで……。筆者の知人Aさんの夫は、妻のやることに厳しいタイプ。Aさんは電動自転車も食洗器も「手抜き」だと言われ購入を許してもらえません。厳しい夫に対抗すべく、Aさんはある作戦を立てました。夫はAさんへの”手抜き発言”を撤回してくれるのでしょうか。

プライドの高い夫、降参

売り言葉に買い言葉だったのでしょうか。夫は「当然、俺ならやれる」と言い、Aさんに要求していた家事をすべて完璧にこなそうとしました。

朝早くから子どものお弁当を作り、自転車で送っていき、それから仕事。帰ってきたら食事の準備をして、食器を丁寧に洗う。

自分が妻と同じタスクを完璧にこなそうとすると、時間に追われ、仕事にも集中できないことに気付いた夫。2日目で音を上げました。

「ごめんなさい。俺が間違っていました」

夫はAさんに素直に謝ったのです。

時短グッズ最高!

自分でやってみた夫は、それ以降Aさんに対して「手抜き」と言うのをやめました。そして電動自転車も食洗機も買うのを許してくれたのです。

「この自転車だと坂道も楽だね」「食洗機ってきれいに洗えるなあ」

自分も大変な思いをしたからこそ便利グッズの良さも実感した夫は、Aさんの意向を尊重してくれるようになりました。

効率化や時短は家事・育児を軽視するものではなく、チームで生活を回していくための大切な「工夫」です。実際にしている人の意見を尊重してあげたいものですね。Aさんは楽ができた分、夫の要求に応えてあげられる部分は応えてあげようと思っているそうです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。