「俺が行っても仕方ない」とやる気のない態度にイライラしていたけれど、それには実は深い理由があって!?
筆者の友人E子の体験した家庭エピソードをご紹介します。
夫の知られざる過去
実は、夫は中学生の頃にバスケ部だったものの、一度も公式戦に出ることなく、補欠のまま三年間が終わったそう。
「体育館の匂い、ボールの音、歓声を聞くと、あの頃を思い出してしまう」
「悔しくて情けなくて、息子を応援するどころじゃなくなる。だから、今まで行けなかった」
と告白。
夫にとって、まさにバスケはトラウマだったことを初めて知りました。
夫のトラウマを理解
「自分の昔の傷を思い出して、見に行けなかったのか」
とようやく納得した私。
「そういうことなら、無理しなくていいよ」
と、理解を示しました。
少しずつ息子の応援を始めた
私が責めなくなったことで夫の心は和らいだのか、その後、夫は少しずつ、体育館に顔を出すように。
最初は入口から息子の試合をこっそりのぞくだけでしたが、やがてコートに立つ息子を見て、小さく拍手するように。
「あいつはよくやってる。すごいな」
息子の全力で頑張る姿を目の前で見ることで、夫の中で何かが吹っ切れたようで、他の親と混じってコートのそばで応援できるように。
私もその姿を見て、今まで夫の気持ちも知らずに無神経に責めていたことを反省。
夫の気持ちを理解し、歩み寄ることで、事態が好転した出来事でした。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。