店員の注意を聞かない親に周囲も困惑していると、思いがけない人物が現れて!?
筆者の友人R子が実際に遭遇したカフェエピソードをご紹介します。
お洒落カフェに現れた親子
ある日、近所にできた小洒落たカフェでひとりでお茶をしていた時のこと。
隣のテーブルに、幼稚園くらいの女の子と母親が座りました。
鞄をごそごそしていると思ったら、なんと取り出したのは、保存容器と水筒。
「お腹すいちゃったよね!」
そう言うと、堂々と自作のお弁当を食べ始めたのです。
「ここは持ち込みOKではないはず?」
と思いましたが、母親は気にするそぶりも見せずに
「ほら、卵焼き美味しいでしょ〜」
と上機嫌。
困惑する店内→悪びれる様子なし!?
周囲のお客さんも、その親子連れの様子に困惑気味。
気づいた店員さんがやってきて、やんわりと
「お客様、店内でのお持込のお食事はご遠慮いただいておりまして……」
と注意するも、母親は涼しい顔で
「でも、子どもはまだ小さいし、外食だと食べられるものがないの」
「大人の分として、コーヒーはさっき頼んだわよ」
「これくらい、いいでしょう?」
と悪びれる様子がまったくありません。
母親に声をかけてきた人物の正体とは!?
店員さんは困り果て、私たち客も「どうするんだろう……」と眉をひそめる状況。
その時、入り口から
「あら? Aちゃんじゃない!」
とその親子に声をかける人が。
なんと、通りかかったのはそのお子さんの幼稚園の先生だったようです。
先生はにっこりしながらも、親子の様子を見るとピシッと
「お母さん、ここはカフェですよ。ルールは守らないと、Aちゃんが恥ずかしい思いをしちゃいます」
と言いました。
母親は一瞬ぽかんとした顔をしてから、ようやく状況を察したのか
「そ、そうですよね」
と小声でつぶやくと、慌てて保存容器をしまいました。
子どもは「園長先生〜!」と無邪気に手を振って、先生もにっこり。
ようやく母親は、レジできちんと注文し直しました。
私は「さすが園長先生、救世主!」と心の中で拍手。
小さな子どもがいると外食も大変なことも多いですが、あくまで公共の場所でのルールはちゃんと守ることが大事。
自分も子育てをする身として、改めて
「自分も大丈夫かな? ちゃんとルールを守っているかな?」
と振り返るきっかけにもなりました。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。