夫婦の間に授かった子どもは、夫婦2人で手を取り合って育てていくものです。一方で、育児は母親の仕事といったイメージは根深く、結局女性の負担が大きくなっている家庭も少なくありません。今回は初めての出産を終えたばかりの筆者の知人がうんざりした『夫の衝撃発言』に関するエピソードを紹介します。

余裕のない行動と無自覚な発言

その晩、授乳のため深夜2時に起きると、隣で寝ているはずの夫がいません。

なんと夫はコロナウイルスで仕事が休みになっていることをいいことに、こんな時間までゲームをしていたのです!

さすがに見かねた私が「起き上がってゲームができる元気があるなら、少しでもいいから家事や育児に協力してよ……」と伝えると、衝撃の言葉が返ってきました。

「お前だって育児できるくらい元気あるじゃん」

失望から気づきへ

40度超えのこの状況で、何も余裕で育児をしているわけではありません。

しかし、私が面倒を見なければ、この子は大げさな表現ではなく命を落とす可能性があります。

生後3ヶ月のこの子にとって、授乳や抱っこは私だけが頼りの命綱です。体がきつくても、なんとか気持ちで踏ん張って、最低限のケアを続けるしかなかったのです。

この状況と、私の身体的なつらさが夫に伝わっていなかったことに強いショックを受けました。
余裕のない状況で身勝手な発言をする夫に失望してしまい、頭に『離婚』の2文字がよぎりました。

【体験者:20代・女性パート、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。