娘にスマホを持たせるも……
A子の娘は今年、小学校5年生です。小学校でもほとんどの子が自分のスマホを持っていることから、娘からも懇願されスマホを持たせています。購入した際には娘と共にスマホの使用についてルールを決め、最初こそルールをしっかり守っていたのですが……。
お友だちの家のスマホルールと比べて、A子たちが決めたルールがやや厳しいものだったらしく、だんだんと反抗するようになってきてしまいました。年齢的なものもあるのか、毎日のようにA子に対して口答えもするように。
反抗的な娘を注意すると……
先日、A子の実家に帰省した時、A子の母が目の前にいるにもかかわらず、あまりにスマホばかり触っていたため、娘をやんわりと注意したA子。すると、A子の母の前でいつものように娘が「ママ、まじでうざい! やることないんだし、べつによくない?」と言ってきたのです……。
高齢の母がいきなり……
「ここでも言うか(怒)」とA子が娘の口の悪さを注意しようとした時、A子の母が悲しそうな顔をして話し始めました。「お母さんにそんなことひどいこと言わないで……。おばあちゃんにとってはね、娘はいくつになってもかわいい自分の子どもなのよ」と母。
母の本音を知って……
A子はまさか母からそんなことを言われるとは思っていなかったのでびっくりしました。と同時に、母の本当の思いを知り、とても嬉しい気持ちに。さらには、この年になってもまだ自分のことをかわいいと言ってくれる母をとても愛おしく感じました。
悲しそうなおばあちゃんを見たA子の娘は悪いと思ったのか態度を一変。A子と母に「ごめん」と一言謝ってきました。夕食の時間が近づいてきたので、一緒に晩御飯を作ることにした3人。スマホ無しでとてもいい時間を過ごせたのでした。
思わぬことがきっかけで親の本音を知ることができたA子。言葉にするって大切ですね。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。