熱はなし、頭痛、腹痛もなし。夏の疲れが出たのかな、と軽く考えていたら......。
筆者の体験談をお届けします。
元気がない娘
ある日、小学校から帰って来た娘がなんだか浮かない顔をしています。
おやつもあまり食べず、食欲もない様子です。
しばらくして、「お母さん、のどが痛い」と訴えてきました。
最近涼しくなってきたから、寒暖差で体調を崩しちゃったかな?
熱を測りましたが、平熱です。
頭やお腹は痛くない、気持ち悪くもないとのこと。
明日も治っていないようだったら病院に連れて行こうか。
そう考えて、その日は早めに寝かせ、様子を見ることにしました。
のどが痛いと泣いて訴える
翌朝、やっぱり娘は浮かない顔をして、
「のどが痛い」
と言います。
あらら、これから熱が出てくるのかな。早いうちに診てもらおうか。
予約開始時間て何時からだったっけ。
脳内で思考を巡らせていると、
「痛いよ~!」
急に娘が泣き出しました。
えぇ? 泣くほど?!
尋常ではない様子に、念のため口の中を見ると、のどの奥のギリギリ見える場所に、小さな魚の骨が刺さっているのが見えました。
そういえば、昨日の学校の給食はいわしの蒲焼きでした。
おそらくその骨のようです。
慌ててうがいをさせてみましたが、取れません。
昨日から刺さったままだったこともあって、朝一番に耳鼻科に連れて行きました。
先生は診察の後、吸引機のような器具ですぐに骨を取り除いてくれて、無事に問題は解決しました。
風邪だと思い込んでしまった
今回、「のどが痛い」という言葉からすっかり風邪だと思い込んでしまい、異変に気付くのが遅くなってしまったこと、娘には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
反省すると共に、今後への教訓となった出来事でした。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。