しかし準備が着々とすすむなかで、娘が突然「髪を切りたい」と言い出して!?
筆者の友人T子が体験した七五三エピソードをご紹介します。
娘の七五三の準備に大張り切り!
今年七歳になった娘。
「記念になるように、しっかりお祝いしてあげたい!」
と七五三の準備に大張り切りだった私。
着物も準備して、美容院や着付けの予約、人気の写真スタジオの予約もおさえて、準備万端。
あとは当日を心待ちにしている状況でした。
娘からまさかの要望!?
そんななか、娘がある日突然
「ママ、どうしても髪を切りたい」
と言い出しました。
「え!?嘘でしょ」
私は思わず驚愕。
「絶対に切りたい」娘の意志は固かった
ここまで髪を伸ばすのに、どれだけ時間がかかったか。
七五三には着物を着て、髪を和風に結い上げた娘の可愛い姿をとても楽しみにしていたのに。
「せっかく伸ばしたのに、もったいないよ。あと少し、待ってくれない?」
と娘に言ったものの、娘は
「今すぐ、絶対に切りたいの。もう、結ぶのいや」
とかなり意志が固い様子。
夫にも相談しましたが、
「娘の好きなようにしてあげたら」
と言われ結局、娘に押し切られるまま美容室へ。
髪を切った娘の姿
私は内心、
「あーあ、もったいない。せっかく伸ばしたのに」
と未練たっぷりだったものの、
「短くしてください!」
と明るく美容師に頼む娘を眺めているしかありませんでした。
しかし、いざ髪を切ってみると
「あれ?」
と私も思わず目を丸くしました。
意外な展開に
娘の表情がとても晴れ晴れしていて、丸い顔に短い髪がすっきり映えて、少しお姉さんになったように見えました。
本人も
「わあ、軽い!」
と頭を振って満足げ。
結果として、私が楽しみにしていたアップスタイルは諦めることになったものの、七五三の着物に新しいボブヘアが意外なほど映えて、娘らしいはつらつとした笑顔で写真を撮影できました。
その姿に「子供が自分自身で選んだ髪型で七五三を迎える」ことに、妙に納得がいった私は、ようやく
「切っちゃってよかったね」
と言えるように。
子どもの意思を尊重したことで、「予想外にいい方向に転ぶこともある」と学びを得た出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。